2016年5月14日(土)の日記
とっても面倒くさいと思っていたけれど、いざやる気になってしまえば、案外すんなり出来ることがある。
目が覚めて、外はよく晴れていて、それで何でか『スニーカーを洗わないと』という気になった。
実家の靴箱は広いのでついつい色んな靴を買っては入れ、買っては入れ、と繰り返してしまうが、
まず、ボロボロになっていて先シーズンついに一回も履かなかった年季の入ったブーツ2足と昨夏捨てそこねたサンダルを捨てた。
スニーカー3足と、トレッキングシューズ1足がお世辞にも綺麗ではなかったので、納戸を漁って靴用ブラシと洗剤を発見した。
洗剤は使いかけで、私の記憶が混濁していなければ高校生、いや、中学生くらいの時に購入したのではないか。
500mlのボトルは、もし子どもが体育会系部活動に所属していて頻繁に運動靴を洗う家庭だったらすぐなくなるのかもしれない。
私も弟も文化系まっしぐらだったので、消費量が極端に少なかったのだ。
居室で大きめの音量で流しているラジオを聴きながら、ベランダで小一時間かけてごしごしと4足を綺麗にした。
履く度に『洗わないとなぁ』と思いながら何となく後回しにしていたけれど、晴れた日の靴洗いはとても気持ちのいいものだった。
髙島屋からお中元のカタログが届いたので、母とわいわい見ていたのだけれど、とても心惹かれるものがあった。
ひとつ500円を超える高級アイスクリームである。
柚子シャーベットやきなこは想像がつくが、八ッ橋が気になるところ。
ちょうど大阪市内に用事があったので、帰りに髙島屋に寄って探してみたものの、そもそも菊の井は料亭なので、出店はしていない。
だが、もう既に冷たいデザートを今夜の晩ごはんのあとに食べる気まんまんだったので、手ぶらじゃ帰れねぇと思いそのままフロアを彷徨いた。
普通のスイーツじゃなくってひんやりしたものが良いなぁと思っていたところ、THE KAENの前を通りがかった。
ダイワ果園が手掛けるこちらはギフト用のフルーツ店だが、そのフルーツを使用したフレッシュジュースなんかも売っている。
ショーケースの中の、新商品だというメロンのゼリーとマンゴーをあしらった牛乳プリンにそそられて、今日のおみやげはこれとなった。
父親は呑み会でおらず、祖父は食後には甘いものを摂らないので、母と自分用にそれぞれ1つずつ購入した。
値段も1つ500円くらいだったので、買えなかったアイスクリームの代わりとしては適格だ。
メロンは美味しく甘く、ゼリーの中にもたくさん果肉が入っていて、大満足だった。
もう気分は初夏だ。
2016年5月13日(金)の日記
13日の金曜日だ。
私はホラー映画が苦手である。
生まれてこの方、観たことがあるのは『痩せゆく男』くらい。
これは、大学時代に部活の先輩が『B級ホラー映画を観る』というコンセプトでレンタルしてきて、
確か寝ようと思っていたら夜中に電話で呼びだされてパジャマのまま先輩の家に赴いて(自転車で4分ほどだったから)、
数人でわいわいしながら観てそのまま床で寝たような気がする……うろ覚えなので呼びだされたのは違う日だったかもしれないが。
厳密に言うとホラー映画か?という内容だったのでこれはノーカウントでも良いと思う。
怖がりの私でも観られた。
そもそも、幽霊とか亡霊とか怨霊とか、範囲を広げると暗がりとか、そういうものが怖い。
映画でなく小説ですら怖い。
グロとかスプラッタはまだある程度大丈夫なのだが、ホラーやオカルトの領域になると途端に背筋がぞぞぞぉとして、
夜眠るときに目を瞑ると怖い内容を思い出してしまって寝付けなくなってしまうのだ、この年齢になっても。
京極夏彦の百鬼夜行シリーズも『姑獲鳥の夏』から順に読んで、『狂骨の夢』辺りでミステリとオカルトの配分がどんどん後者に寄っている気がして、
先にこのシリーズを読破している友人から今後さらにオカルト寄りになっていくという情報を得て読むのを放棄してしまったくらいだ。
中学校の時にちょっとしたホラー邦画ブームがあって、確か『感染』なんかは結構同級生も観に行っていたけれど、私は総スルーだった。
今、映画のタイトルが合っていたか調べるのにググって出てきたキービジュアルでさえ、直視できない。
なので『13日の金曜日』も厚切りジェイソン……ではなく、穴の空いた白いお面を被った男ジェイソンがチェインソー片手にやってくる、程度の知識しかない。
美女のもとに電話がかかってきて振り向いたら……パターンか?(それは『スクリーム』か?)
この先もホラーとは上手に身を置いておきたい。
が、私が大好きな作家、舞城王太郎が最近ホラーっぽい作風にハマっている(?)ので、もしかしたら避けて通れないかもしれない。
舞城王太郎の文章は大好きなのだけれど、じわじわ怖い内容を書くのが本当にうまいのだ。
今日の料理メモ(母流)。
・肉じゃがは肉を一番下にして炒めて、人参とじゃがいもを追加して炒める。
・じゃがいもの端っこが透き通ってきたらお水(ひたひた)と粉末だしと砂糖を入れて煮る。
・玉ねぎはじゃがいもと人参がある程度柔らかくなってきてから追加する。
・玉ねぎもしなっとなったら、濃口醤油で味付け、あとは少し水分を飛ばす。
今日の簿記メモ。
前回受けた時は工業簿記をかつかつでやって(前日にテキストが終わった)撃沈したのだが、今日やってみても相変わらずシュラッター図が苦手だった。
こちらがわかりやすそうなので、他のところが終わったら戻ってくるようにしよう。
2016年5月12日(木)の日記
転職先に提出するため、地元の市立病院へ健康診断に行った。
厚生労働省の規定に従ったもの(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/dl/s0119-4h.pdf 労働安全衛生規則(雇入時の健康診断)第四十三条参照)だったので、
身長・体重から始まり病院内をぐるぐるして、トータル2時間ほど要し、費用は15,000円弱かかった。
我が家は休みの日でも惰眠をむさぼりたいがために朝食をパスして昼間で寝るということは許されず、
1年365日遅くても9時には叩き起こされ(しぶとく寝ようと抵抗するとハンガーで叩かれるのでとても痛い)、朝食を摂る。
そのため、健康診断の時くらいしか朝の絶食をしないのだけれど、30分ほどで終わっていた前職での健康診断に比べ、
市立病院での健康診断は各科で受付番号を取得する度に待ち時間が生じるので、本当に空腹でしょうがなかった。
待ち時間に読めるかと思って本を一冊携えて行ったのだが、いつ呼ばれるかわからないはらはら感に加え、
時間が経つにつれ、脳味噌の使用領域がどんどん『お腹すいた』という思いに支配され、ろくに本の内容が入ってこなかった。
もしラマダンを行うとしたら、日中ずぅっと飢餓感に苛まれると想像すると、それに抗い遂行せしめてしまう信仰心に敬意を覚える。
母は料理が得意だ。
裁縫も工作も、何かを作ることにおいては大抵のことは得意な人なのだけれど、筆頭候補は料理だと思う。
私が台所に立つと母の作業効率性を著しく損なうため、かつてはテーブルセッティングか別工程の作業(もやしのひげを抜くなど)くらいしかさせてもらえなかった。
そのため、私は大学進学後下宿する段になって、初めて自分で料理をするようになった。
就職とともに実家に帰ってきて、それからしばらくまた料理をしなくなっていたのだけれど、
こんな調理レベルで自分が家庭を持つとなると、食卓のヴァリエーションが貧相になるかと思い、ここ最近ちょいちょい手伝っている(邪魔している?)。
下宿の台所は1口電熱調理器(一定温度に達するとサーモスタットで電源が切れる要らない機能付き)かつスペースが極端に狭かったので、
魚をさばいたり、揚げ物をしたり、といった手間と工程がかかるものは避けていたので、これを機にその辺の基本を身につけようというところだ。
で、横で見ていてちょこっと手伝っているが、色々忘れそうなのでここにメモしておく。
あくまで母流なのでちゃんとした料理の体系にはもしかしたら基づいていない。
・魚の塩焼きをする時は、塩をして一晩寝かせている(新鮮な魚だと2、3日は冷蔵庫で寝かせてから焼いても食べれる)。
・野菜やお肉の1度目は160℃くらいの低温でじわじわ揚げ、余熱で火を通す。
・お肉の2度目は180℃で揚げるとカラッとして美味しい。
・上記の余熱や2度揚げの時間的余裕がなければ妥協して170℃で最初から揚げちゃう。
・衣をつけた具は最初油の中に沈むが、姿が見えてきて箸で持って軽くなっていて、しゅわしゅわ音がしていたら取り出してよい。
・酢豚の豚肉は片栗粉だけ付けて揚げるか、片栗粉と卵を混ぜたものをつけて揚げるかで食感が違う。
昨日簿記で苦手だったところはボックス図を書いたら何とかなった。
でも、直接労務費に加工進捗度が関係あることを忘れていて撃沈した。
直接材料費以外は全部加工進捗度が関わってくる(=加工費)ということを忘れないでおきたい。
2016年5月11日(水)の日記
大学の先輩のバンド、ナードマグネットの新譜が発売された。
関西中心に精力的に活動されているバンドで、今回のアルバムは全国のレコード店で購入できるらしい!
すごい!
私自身は卒業してから全然ナードマグネットのライブに行けていない大馬鹿後輩だけれど、
大学時代は扇町para-diceのライブには時々行かせてもらっていて、そこで小さなライブハウスの雰囲気を知った。
ベースもシンセサイザーもほったらかしで音楽はすっかり消費するだけになってしまっている自分からすると、
大学卒業してからも平日遅くや土日にライブをしながら活動を続けている先輩達は本当にきらきらしていて格好いい。
Vo.&Gt.の須田さんは入社当初の配属が北陸で、大阪でバンド活動をするために営業成績を上げまくって見事大阪に異動が叶った、
とはるか昔にお酒を呑みながらお伺いして『すごい、須田さん超すごい……』と感じた覚えがある。
疲れ果てて世界が灰色に見えてしまうようになった時に聴くと、周りの景色が色を取り戻して、
忘れていた感情や思い出が心のなかに蘇るような、ナードマグネットの曲はそんなパワーに溢れていると思う。
大馬鹿後輩なのでまだこの新譜を入手していないけれど、どんな曲が詰まっているのかとっても楽しみ。
簿記の勉強をしているけれど、工業簿記の外注費の計算が苦手で、身体中がむず痒くなってくる。
特に先入先出法でなくて平均法の時がとても苦手だ。
個数と単価さえちゃんと合っていれば絶対あとは順調に行くのだけれど、個数を出すときに加工進捗度と完成品のことを考えすぎて混乱する。
とりあえず理解していないっぽいところがわかったので、他の部分のテキストを消化したら、戻ってきておさらいできるよう、ここにメモ。
どんどんあとの単元に進むにつれ基本のところが出来ていないと、計算が全部崩れるので、試験までには納得行くようにしたい。
解くときにボックス図を書くのがどうしても面倒くさくて省略しがちだけれど、個数を間違えないためには、多分書いたほうが良いんだろう。
商業簿記に関しては問題なく進んでいるが、勘定科目の名前がめちゃめちゃ長くて画数が多いとげんなりしてくる。
『車両運搬具減価償却累計額』が今のところ私の中で一番腑に落ちない。
そんななか、『のれん』が出てくると一気に癒されるので、ついつい『のれん』のことは贔屓しがちである。
『ソフトウェア』も好き。
何はともあれ、ここ最近の合格率がとっても低く、出題範囲も広がっているので、テキストが終わっても油断しないでゆきたい……。
2016年5月10日(火)の日記
転職活動が終わった。
1月半ばくらいから転職エージェント会社に登録してから4ヶ月弱かかった。
セオリーとしては在職中に転職先を決定して、離職期間無しで次の会社へうつり、大体3ヶ月間くらいでそれをこなすものらしい。
私の場合、前職では平日に有給を使うことがなかなか難しく、定時が18時でそこから着替えないといけなかったので、
在職中にばりばり面接を入れることが困難で、転職先が決まるより退職日の方が先に来てしまった。
転職エージェントを通すと、履歴書を都度郵送したり、企業の採用担当者の方と何往復もメールをやりとりしたり、といったことがなく、
最初にフォーマット通りの履歴書と職務経歴書を渡しておけば、企業から手書きの履歴書を欲しいと言われないかぎり対応してくれるし、
面接のスケジュールは、エージェントに対して候補日に◯✕で解答するだけなので、凝ったメールを作成する必要はなかった。
私は気合いを入れれば入れるほど履歴書を誤字しがちなので、このシステムは大変助かった。
新卒の時は本当に視野が狭く、業界と職種をかなり絞って活動していたし、考えも浅かったのが面接の際に露呈して結果的に落ちまくりだった。
転職活動を通じて、試行錯誤しながらも、ようやく自分の中でどういうところで働きたいのかがぼんやりと見えてきた。
また、結構色んな規模の色んな業界をぽつぽつと受けてみたので、普段接することのない業界の人に触れることが出来て面白かった。
エージェントさんと面接対策をする中で、前職で経験した仕事の中で自己PRに使っていった方が良いエピソードも掘り起こしてもらい、
あがり症なのでがっちがちの状態で受けていた面接も転職活動後期になる頃には割と堂々と話せるようになったと思う。
形式ばった面接はどうしても私は緊張してしまうようで、『あなたの強みを聞かせてください』なんて真面目な顔で言われると、
素直に答えるというよりは口上を読み上げるようになってしまい、後悔してしまうのが常なのだけれど、
中途採用の面接はどちらかというと会話形式で『なんで◯◯したんですか〜?』くらいのテンションで話してくださる方が多く、
そういうところでは割と話している間にどんどん乗ってきて、自分の中で推せるポイントみたいなものも出せた気がする。
前職は制服(事務服)があったので大学生時代と全然変わらない服装で出勤し、ロッカーで着替えていたが、
次の職場はオフィスカジュアルなのでそういうテイストの服をたくさん揃えないといけない。
ぱっと思いつくのはNATURAL BEAUTY BASICやINGNIだけれど、世の25歳のオフィスカジュアル勢はどういうところで買っているんだろう。
2016年5月9日(月)の日記
ここ最近どうしても美味しいピッツァが食べたい気分で、行きたいお店を事前に調べていたのだけれど、
今日開店時間ちょっきしにお店の前に着いたら明かりが灯されてなく、扉には臨時休業の貼り紙がぺたり。
連休明けの月曜日は普段月曜定休じゃないところも休むことがある、というのをしっかり心の辞書に書き込んだ。
そこそこ繁盛している飲食店で普段の土日レベルの人出が毎日毎日10日間くらい続くと、心身ともに疲れると思う。
土日や連休、お盆に年末年始と、日本国内のほとんどの人がお休みの日に働いておられる職業の方、いつもありがとうございます。
ピッツァは無事、近くで他に行きたい店があったのを思い出して、そちらのお店で美味しいマルゲリータをいただくことが出来た。
今日訪ねるつもりだったところも、実際に食べたお店も、ともに肥後橋にあるのだけれど、
道中でお正月そうそうメキシコ料理を食べたくなって向かった店の前も偶然通りがかってびっくりした。
日が暮れて真っ暗になった夜の街で見つけるお店と、夕方まだ黄昏時の開店早々の時間に見かけるお店では、全然雰囲気が違う。
なんば駅から前職の職場に向かうときに、早朝の裏なんばや千日前通を突っ切って歩いて行くことがあったが、
あの辺りも夜のうるさくて浮かれた人々がたくさんその辺をうろうろして全然おうちに帰らなさそうな感じと、
朝早くの商店街の床を洗浄する専用の車(名前が全くわからない)がきゅるきゅるする中を会社員の人々が足早に歩いていくギャップがすごかった。
たまに、仕度中の札になっているけれど、中にどう見ても人が居て、朝まで呑み続けたんだな、と察せられるお店もあったけれど。
街の持つ二面性のようなものに、何となく興味を惹かれる。
今年26歳になるが、確実に胃袋の収容量が衰えてきている。
美味しいイタリアンに行くとついついドルチェまで頼んでしまうが、もうお腹がパンパンで、お風呂に入ってから若干気持ち悪い。
自分のキャパシティを常に正しい状態で把握しないと恥ずかしいことになるとわかっているけれど、
確か以前はこれくらいいけたという確かな実感が自分の中にあると、なかなか基準が下がらずついつい無理をしてしまう。
美味しいものをちょっとずつ、が健康にもお財布にもいい結果をもたらすことは疑う余地がないのに……。
ワインも最近2人で1本でちょうどいいかな、と思う。
このまま行くと10年後には2人でデキャンタで充分なんてことになっていそう。
2016年5月8日(日)の日記
昨日の日記の続きです。
予告が終わり、映しだされるエイベックスのロゴに、観客席から『エイベックスー!!!』の熱い声援。
あ、もう、そこから応援するんですね、キャラクターだけじゃないんですね、サイリウム水色にしますね。
続いての『タカラトミーアーツー!!!』『タツノコプロー!!!』を聞き、思った。
これは、恥ずかしがっていると損なのでは……!
普段映画を観ている時はじっとしているけれど、心のなかでは色んなセリフが飛び交っている。
映画館なら黙っていても、おうちでテレビを観ていてついつい突っ込んでしまう人は、居るのではないだろうか。
そして同じ上映料金を払いながら、声を出して良いというコンセプトなら、出さない手はない!
何回も来ているであろうエリートの方々は場面の展開を完璧に把握しており、いまいちどう声を出していいかわからない場面でも、
そういう方々の掛け声の発想に笑ったり、次に同じようなシーンが出てきたら対応できるようになるので、私は初見だったけれど応援上映で良かったと思った。
キャラクターが『待ってください!』と別のキャラクターに呼びかければ、『待ってあげてー!』と言えば良いんだ……声に出して応援すれば良いんだ……。
みなさんテンションが高く、熱く、そして発想がフレキシブルだった。
掛け声だけでなく、歌のシーン以外の部分でのサイリウムの使い方はかなり思ってもみなかったもので、
自転車を漕いでいる際に2本のサイリウムをくるくる回転させてサイクリング感を出したり、礼拝堂のシーンで白に設定したサイリウムを十字架に見立てたり、
サイリウムってただ振るためだけに存在しているんじゃなかったんだと気付かされることになった。
劇場がどんな雰囲気だったかは下の動画でよくわかる。
応援上映を前提として作られている映画なので、アフレコシーンもある。
映画の冒頭部分だったのでまだ恥ずかしさが捨てきれず言えなかったけれど、理性をかなぐり捨てたら、かなり楽しいはず。
あらすじは何を書いてもちょっと良くわからない感じになってしまうので、割愛する。
演出がもうそれはそれは個性的というか破壊的というか、ダンスバトルシーンでは鍛えぬかれた腹筋で戦ったり、ドラゴンを召喚したり、竜巻が起こる。
プリズムショーのシーンでは、ギリシャ神話のような衣装で歌っていたと思いきや、夜空から銀河鉄道が迎えに来る。
嘘だと思った人は一度劇場に観に行っていただきたいが、全て真実だ。
理解するより先に展開が起こってしまうので、気がつけば60分の濃密な時間が過ぎていた。
エイベックスのおかげで、劇中歌はどれもめちゃくちゃクオリティが高く、キャストの声優さんも皆さん歌が上手い!
なかでもエンディングの『ドラマチックLOVE』が私としてはイチオシで、名曲すぎてiTunesで速攻購入して延々リピートしている。
映画のラストは続編にひっぱる形だったものの、正式に続編の制作がされるかどうかはまだ決定していないそうで、そこが不安だ。
今回の映画は6月にDVD&Blu-rayが発売されるとのことなので、是非買いたいと思う。
昨日、あまりにもまとまらないので続きは今日書こうと思ったが、やっぱりまとまらなかった。
そもそも言語化が難しすぎる体験だったのだ。
キンプリはいいぞ。
2016年5月7日(土)の日記
キンプリを観た。
『プリティーリズム・レインボーライブ』に出てきた男性ユニットのスピンオフ作品……なのだけれど、それだけで説明は済まされない。
先日呑み会でゆかり王国民の先輩が『キンプリがヤバいらしいから一度観に行きたい』とおっしゃた際、
キンプリについてはよくわからないが、(一部で)とても流行っているという情報だけ得ていたので、行きましょう!と強くプッシュした。
『プリティーリズム・レインボーライブ』は全くの未見だったけれど、大丈夫だというネットの声を信じ、下記のサイトで予習だけ済ませた。
梅田では応援上映(応援OK、サイリウムOK、コスプレOKというフリーダム上映)しかやっておらず、ちょっとびくびくしながら予約。
予約システムKINEZOは以前から登録してあったので、2日前の0時ぴったりにサイトをのぞき、席を取ろうとするも、エラーが出る。
更新してみると、今取ろうとしたところは既に予約済みになっている!
慌てて別の席で無事予約できたが、何と予約開始5分で真ん中より後ろはほぼほぼ埋まっている。
ブルクではたくさんアニメ映画を観たけれど、こんなにチケット争奪戦になるのは初めてかもしれない。
戦々恐々としながら迎えた本日、待ち合わせに現れた先輩が開口一番、『サイリウム忘れた』とおっしゃった。
出がけにキングブレードを2本持ってくるかちょっと迷ったのだけれど、片方はラブライブレードだから遠慮して持ってこなかったのが裏目に出る。
カラーチェンジできるサイリウムを買うと結構なお値段するので、先輩は100均のサイリウムをとりあえず購入。
上映前の劇場はもうそれらしき女性でたくさん。
男女比は2:8もしくは1:9くらいで、コスプレしている人も結構居らっしゃった。
また、応援グッズの気合いの入りようがすごく、うちわ持参の人から、ハッピを着ている人、お面を付けている人までバラエティに富んでいた。
どのキャラを推していらっしゃるのか一目でわかる。
劇場内が暗くなる前からサイリウムを点灯し、予告が流れ始めると、それぞれの作品に色を合わせて合いの手(?)を入れる。
有川浩原作の『植物図鑑』が緑色なのはなるほどと思った。
映画泥棒の映像の時、赤色のサイリウムがくるくるしているのは壮観だった。
しかし本編が始まると、予告はあくまで予告であり、キンプリ応援上映はこんなものではなかったと気づくことになる……。
ちょっと長くなるので、続きは明日。
2016年5月6日(金)の日記
西尾維新の<戯言>シリーズがアニメ化する。
最新作『人類最強の純愛』発売&「戯言シリーズ」など人気シリーズがついに電子化!そして――「戯言シリーズ」アニメプロジェクト始動! #戯言シリーズ #週刊西尾維新 https://t.co/EFhSEI7eV1 pic.twitter.com/1K4C0JubWS
— 西尾維新公式情報 (@NISIOISIN_info) 2016年5月5日
<戯言>シリーズは3歳下の弟とハマって、市立図書館から借りてきては読み、借りてきては読み、していた。
講談社ノベルスの裏表紙には『新感覚青春エンタ!』と書かれていた気がするが、メフィスト賞受賞作というだけあって、初期は割とミステリィで、
巻数が進むごとに『人間かこいつ?』みたいなやつらが激闘するバトルものになっていく。
ミステリィ部分では被害者として、バトル部分では敗者として、何人も何十人も人が死ぬ。
人気があると思しきキャラクターでさえも容赦なく死ぬ。
私はそこまで嫌悪感を覚えなかったけれど、人によってはグロテスクだと感じる描写ももりもりある。
そういう意味では、<物語>シリーズみたいにアニメ化はないと思っていたし、発刊から時間が経っていたのでそもそも忘れていた。
<戯言>シリーズの登場人物のスピンオフである<最強>シリーズの公式サイト↓でカウントダウンをしているのは数日前に知り、
てっきりコミカライズもしくはドラマCD化でもするのかな、と思っていたところこの爆弾投下である。
kai-you.netの記事の投稿時間が流石の速さ。
制作会社も、放映時期(OVAの可能性もあるのだろうか)も、キャスティングも、全て発表はこれから。
語り手(=『戯言遣い』)である『ぼく』(私はいーちゃん呼びがしっくり来る)は<物語>シリーズの阿良々木暦よりは落ち着いている印象だが、
そうは言っても地の文に言葉遊びがたくさん出てくるので、どういう風に台詞と映像に反映されるかがキモだと思う。
自室に入って異臭がすると思ったら、掛け布団の上にねこが粗相していた。
切ない。
普段はトイレできちんとするのだけれど、ストレスがたまっていたのだろうか。
母が
「そのうち、ねこに首輪をつけたら翻訳してくれるようになる」
と言っており、そういえばそんなのあったなと思って調べた。
バウリンガル、懐かしい響きである。
ねこ用はミャウリンガルというらしい。
『バウリンガル』はiPhone版もリリースされているが、『ミャウリンガル』のiPhone向けアプリは確認できず。
先人の方々のレヴューを拝見したところ、こういうものを使っても意思疎通は難しいとのことなので、気持ちを慮る以上のことは今は難しいか。
2016年5月5日(木)の日記
こどもの日、もとい端午の節句だったので、お風呂に菖蒲の葉が入っていた。
母は節句のたぐいを大事にする人なので、例えば冬至の際もお風呂にゆず、晩ごはんにはかぼちゃが必ず出てくる。
『菖蒲』=『しょうぶ』=『勝負』から来たのだと思っていたのだが、これを書きながら調べたところ、正しいのは『尚武』らしい。
そういえば、中学・高校時代に英語の課題で、『日本の年中行事について◯◯語程度で説明しなさい』といった主旨の英作文が出た気がする。
面倒くさがりだったので、ちゃっちゃと電子辞書で調べて適当な語数になったら切り上げていた覚えがあるが、
色々な文献にあたりながら(もちろんネット上のソースでも構わないけれども)深く考えていれば、自分自身の認識を改めることもできて一石二鳥だったのにな。
その頃は『実際にこういう事柄について外国の方に説明することはそうそうないだろう』と思っていたが、浅慮だった。
そもそも自分自身が外国語学部に進んだのも、高校生までは学ぶことのなかった言語を通じてその国の文化や思想に触れられることに興味を持ったからで、
大学以降はそれと同じく日本語を学ぶ外国の人は勿論のこと、知的好奇心を伴って日本の文化について知りたいと思ってくれている人にも多く出会うこととなった。
下宿を引き払うときにこたつを引き取ってくれる人をFacebookで探した際に、イタリア人の知人から『どういう意味?』みたいなコメントがついたので、
こたつについてのイタリア語記事を引用しながら、『こたつってこういうもので、引き取り手を探してるんだ』と応えた。
そのイタリア人はそれまでこたつというものを知らなかったそうだが、それを読んで『そんないいものならジェノヴァに送って』とジョークで言ってくれた。
結局こたつ自体は間谷に引っ越してくる予定の友人にお譲りした。
画像を見せながら説明するのは有効だけれど、逆に相手の文化でいうとこんなことだよ〜みたいなのを伝えられるようになりたい。
そういう力を身につけようと思うなら、日々のこういうしょうもない文章を別の言語で書くのも一手か。
見逃していた『SHIROBAKO』20話を観たので、これで全話観たことになる。
1クール目では周囲(主に木下監督と高梨)に翻弄され、2クール目ではまさかのデスクに就任し、後輩のフォローもしつつ作品全体の制作進行をするおいちゃんが、
時々悩んだり落ち込んだりしているシーンは見受けられつつも、おおむね前向きに『なんとかします!』と頑張っているのが、観ていてとってもまぶしかった。
また、アニメ制作の現場が色んな意味でキツいのは何となく知っていたけれど、全体としてはこういう風に動いているんだなって、少し理解が進んだ。
監督・水島努とシリーズ構成・横手美智子のタッグはとっても好きなので、もちろん観る前からわくわくしていたんだけれど、
もっとギャグが多いかなと思っていたらそうでもなく良い意味でびっくりさせられたし、毎回続きが気になってしかたなかった。
キャラクターデザインが可愛いのも観る分には嬉しく、中身の部分については、登場人物の長所も短所もそれぞれ描くところがフェアだし人間味があると思った。
例えば瀬川さんはおいちゃんから見たら仕事が早くて上手い頼りになる原画さんだけれど、ずばずば言うし特に男の人にはキツいから周囲の反応は良くなかったりするところが、とてもいい。
音楽もOP・ED、劇中のインストゥルメンタル、そして『山はりねずみアンデスチャッキー』のどれも聴いてて愛着が湧いた。
最後に俗物的(?)なことを書いておくと、円さんの鍛えた肉体と、二の腕とTシャツのフィット感に並々ならぬ情熱を感じた。
むきむきでなくても、ちょっと鍛えてるぞって人の半袖Tシャツ姿はすごくいいものだ。
お仕事に対してしっかりされているところも含め、円さん大好きです。
見た目と言えば、この作品はメガネキャラが多く登場するのに、メガネをはしょらず描いてあって、それもすごいと思う。
フレームの選び方にもみんなの個性が現れてて、こだわりを感じた。
丁寧に作られたアニメは観ていてとても楽しかった、円盤も買おう。