ZOZOTOWNの話
ZOZOTOWNで古着を買うのにハマっている。
引越しの際に毛玉だらけのセーターたちを処分してしまい、
急に寒くなった今週、ワードローブにセーターが足りないことに気がついた。
私はミニマリストでは無いので、限られた枚数の服で生活することができない。
なるたけ色んなバリエーションの組み合わせで出勤したいのだ。
そのくせ、特に気に入った服は頻繁に着てしまうのだけれど。
行き帰りの電車の中で、ZOZOTOWNのアプリを立ち上げて、検索をする。
カテゴリはセーター、長袖でコンディションはS(さらぴん)かA(ええかんじ)、値段のレンジは〜¥2,000。
ぐいぐいスクロールし、心にグッと来たものだけ、ハートマークをつけてお気に入りに入れる。
絞り込み検索の結果を総ざらいしてしまうと、お気に入りに入れたものをじっくり確める。
袖や襟や全体のフォルムは自分の体型にあっているだろうか。
ローゲージニットは似合わないので外してしまおう。
薄手すぎるとこれからの季節に着れないのでなるべく分厚いものを残そう。
そうやって、商品画像を隅から隅まで見て気に入ったものだけをカートに入れる。
同じ古着ならメルカリやラクマでも良い商品がたくさんあるのだけれど、
こんな風にたくさん買いたいときは、やっぱりZOZOTOWNが一番便利だ。
特にフリマアプリは商品の色味が、現物どおりに再現されていないことが多い。
部屋の照明の色や加工により、届いてみると『画像とちゃうやん!』となることもしばしば。
ZOZOTOWNは古着でもブランドによっては新品の着用画像が大量にあり、
蛍光灯の元で撮られた商品画像と自然光の元の着用画像が揃っていれば、
実際の商品の色味も想像したレンジを超えないので安心だ。
そもそもなんで古着なのかというと、我が家の家計は大幅に食費に注ぎ込まれており、
被服費があまり予算をとれないことに関係している。
服をあまり買わない夫の服は必然的に長く着るので、新品のものを購入するが、
質より量、飽きたら売ってしまう自分の服は古着で充分である。
またコンディションの良い古着の『お得感』、これが自分を満足させている。
元値と古着価格を見比べてはにんまりしてしまうのだ。
最寄駅の宅配ロッカーに届いたZOZOTOWNの真っ黒い段ボール(そこそこ大きい)を抱え、
我が家へと向かうバスに乗り込むと隣の席に座った70歳前後のご婦人が目を丸くした。
「重くないの?何の荷物?」
「洋服なので、見た目ほどではないですよ」
「最近の若い人はネットで服を買うのねぇ、サイズとか合うの?」
「専用の服(ZOZOSUIT)を着て写真を撮れば、自分の体型に合うのか判定してくれるんです」
「まぁ、便利なのねぇ。服の色も選べるの?」
実際にアプリを立ち上げて画面を見せるとご婦人はほぅ、と感嘆した。
「靴まで売っているなんて!」
ガラケーなので縁が無いわと笑っていらっしゃったが、
なんとなく自分が広告塔にでもなった気分がした。
※この記事はアフィリエイト目的ではありません。