ごった煮イマジネーション

140字じゃ足りないあれこれ。

小林賢太郎『CONTEMANSHIP KAJALLA#2裸の王様』

そそくさと退勤後駅へと歩みを進めていると、他の部署の人に声をかけられた。

「お仕事お忙しいですか」

「年度始めなので少し……今日はお芝居を観に行くので切り上げましたけど」

「お芝居!」

「あー……えーとお芝居というかコントというか」

「コントですかー。お笑いがお好きなんですか」

「……いえ、そういうわけでもないんですが。ラーメンズというお笑い芸人(?)がいて、その、」

片桐仁さん!」

「の、相方の小林さんの舞台で……」

といった具合でなかなかに説明が難しい!

小林賢太郎の舞台です、とばっすり言えれば良かったけれど。

 

約2時間のあっという間の上演時間を終えてみて、

小林賢太郎を知らない人への説明が難しい舞台だったことはもちろんのこと、

ネタバレなどを考慮すると知っている方へも何も書けなくなり困っている。

しばらくこんなに笑ったことはないというくらい、

2時間抱腹絶倒、次から次へ限りなくニッチなネタが繰り出されるので、

小林賢太郎の脚本にツボが合う人は是非行って欲しい。

ざっくりいうと、駄洒落あり奇術あり歌ありギャグありで楽しい時間を過ごせること請け合いだから。

やる気の話

つい先日、結婚式を挙げた。

特に凝った演出もないし、余興も用意しなかった、本当にアットホームな雰囲気を目指した式だったので、

衣装も髪型も秋口には決まっていたし、そんなに忙しくはならないだろうとタカをくくっていた。

しかし、ちょっとだけPhotoshopがいじれるから、招待状も席札もメニュー表も席次表もウエルカムボードも自作にしてみたところ、

私は自分自身の時間の使い方の下手さを26年生きてきてまだわかっていなかったのかというくらいひぃひぃ言う羽目になり、

何とか挙式前々日の晩には必要なものが全て揃ったが新婚旅行の用意が出来ておらず、今度はパッキングに追われることとなった。

今までこんなに多くの人を招いてイベント(披露宴はイベントだと思う)をオーガナイズしたことがあっただろうか、否、ない。

おっきなサークルで呑み会係をやっていたわけでもないし、フロアを貸し切ってのイベントを開催するパーリーピーポーだった記憶もない。

当日は心臓がバクバクし、食べなきゃドレスの締め付けで倒れると思い詰め込んだ朝食がリバースしそうだったが、

ヘアセット・メイク・ドレスの着付けが終わって美容室を一歩出た瞬間から結婚式は始まった。

美容室の前には義父がいたので

「おはようございます、本日はよろしくお願いいたします」くらいはきちんと立ち止まり言いたかったところを、

介添さんに手を取られすぐさま親族控室へと歩み始めることとなり、「おは……」と言って終わってしまった。

何しろ進行表は分刻みなので、介添さんに導かれこなすので精一杯、あれよあれよと気付けばプチギフトを配っていた。

途中からだんだん楽しくなってきて、友人に撮ってもらった写真にはいい感じの笑顔でうつっているので、ハイになれて良かった。

途中、高砂からおりる時にドレスの裾を踏んづけあわや前のめりにどんがらがっしゃーんと行きそうになったが、

私が何もないところでもつまづくことと当日15cmのヒールを仕込んでいることを知っていた夫が咄嗟に出した手のおかげでセーフだった。

もしあのまま転倒していたら救急車で運ばれることとなったのだろうか、危ないところだった。

 

当日夕方には式が開き、話足りない学生時代の友人達に呼び出され19時半ごろまでベルギービールを呑み、

それから夫の学生時代の友人の呑み会にお邪魔して23時頃まで東通り商店街内の居酒屋を何軒か回って、

明日早朝から新婚旅行のために空港行きのバスに乗らねばならんというのに、お酒が抜け切らないままシャワーを浴びて床についた。

一週間の新婚旅行もあっという間で、『え、7日間も行ってたの?本当に?』と今でも信じられない気分である。

私と夫は“逆・精神と時の部屋”に閉じ込められVR新婚旅行をしたのだろうかと思うくらい。

 

まぁそんなイベントを終えて3週間ほどになるわけだけれど、やる気が戻ってこない。

燃え尽き症候群である。

折しも、仕事は忙しい時期を迎えている。

洗い物はためたくないので最低限しているが、洗濯物を取り入れても畳まずにソファに置いているし、家計簿も全然つけていない。

ゴミ出し、お風呂掃除に関しては100%夫に丸投げしている。

春の新アニメを観るくらいしか自主的にやろうということがない。

このままじゃ結婚早々夫に愛想を尽かされかねないので、私だけのやる気スイッチを見つけてポチッとしたいところだ。

CMみたいに簡単に見つかれば苦労しないぜ。

髭『YAYAYAYAYA TOUR』2016年11月27日@梅田CLUB QUATTRO

髭のツアーファイナルに行った。

 

きっかけは友人がこの公演を見つけ、私が以前彼女に『髭が好き』といったそのことを覚えていてくれたから誘ってくれたのだが、結果として、いやぁ、行ってよかった。

 

髭というバンドのことを知ったのは2006年のこと。

大阪南部が日本に誇るフェスことRUSH BALLオープニングアクトをつとめていた彼らを観て、

ヴォーカルの須藤さんのまるで海外小説の翻訳みたいなMCと曲の世界観に呑み込まれ、

初めてバンドを知ったのにもかかわらずフェス会場でCDを買ってほくほくしながら帰ったのであった。

余談だが、次の週、高校の校内放送でお昼休みに髭の曲がかかり、タイムリーすぎてビビってしまった。

どうやらその曲をかけた人はブラスバンド部の幽霊部員で放送部をかけもちしていた男の先輩で、もし機会があれば一度お話ししてみたかったのだが今となってはそれも叶わない。

あの人も泉大津で髭を観たのだろうか。

 

アルバムとしては2010年の『サンシャイン』くらいまでしかきちんと追えておらず、ライブも2007年のRUSH BALL(2年連続で行った)を最後にワンマンにも行かなかったのだけれど、

今日のセットリストはそんな私でも満喫できる感じで、『あ〜ライブって〜本当にいいものですねぇ〜』と水野晴郎状態になってしまった。

『ボニー&クライド』『テキーラテキーラ!』『MR.アメリカ』辺りはにへにへしながら踊っていた。

そして、新曲の『トマト』が自他共に認めるロマンチストな須藤さんワールド全開で、絶対次の音源は買わねばと決意させられた。

ノリの良い曲はもちろんだが、髭のしっとり、しんみりした曲はたまらなく胸に来るものがあるのだ!

 

須藤さんは最初から全力投球で、歌うのもギターを弾くのも楽しくて仕方ないといった感じで、観客には真似出来ないレヴェルで全身全霊を音楽に委ねていた。

始終にこにこと笑みを絶やさず、汗だくの39歳。

もちろん須藤さんだけでなく他のメンバーも、本当にパワフルで、音源以上に髭の楽曲を魅力的に鳴らしていた。

個人的に、サポートの佐藤謙介さんのドラムがとってもアガる感じで、久々に踊ってしまったよ(詠嘆)。

髭って、いわゆる“ライブバンド”だったのだなぁ。

結局就職でも東京に行かず、転勤の予定も今のところなく、結婚予定の相手も関西勤務の自分にとって、

ツアーファイナルを大阪で演ってくれるバンドって凄く嬉しくてたまらないし、こちらも歓待したいと思える。

デビュー10年を超え、ファン層も30代以上がメインなので、ステージに近いところで見ていてもぐいぐい押されることはなかったのだが、

それであっても今晩のライブは皆、大いに踊り、須藤さんとの『Are you ready?』(2拍タメてからの)『Yeah!』の掛け合いを楽しみ、汗をかいた。

MCも茶目っ気たっぷりでドカンドカンと笑いが起きていたのだが……詳細は行った人だけのお楽しみということで。

はぁ、また行きたいな。

パナソニックのレンズレンタルサービスを利用してよかった話

学生時代所属していたサークルが学祭に声優さんを呼びトークショーをするというので、観に行ってきた。

 

OG特有のおせっかいを発動して集合写真の撮影をしようとカメラを持っていくことにしたのだが、

普段撮るものといえば自宅のねこ、外食したときの料理、呑み会の際の友人くらいなので、壇上の集合写真に適したレンズをあいにく所持していない。

私が使っているミラーレス一眼本体は下記機種。

www.olympus-imaging.jp

オリンパスはもちろん、他のレンタル会社さんのサービスを検索してみるも、なかなかぽっとは出せないお値段でちょっと戸惑いつつ、

そういえばマイクロフォーサーズなのでパナソニックのレンズも使えるじゃないかと検索してみると夢のようなサービスを発見したのだった。

panasonic.co.jp

大阪はグランフロントにパナソニックのどでかいショウルームがあるのだけれど、

その1階部分LUMIXコーナーにてレンズのレンタルが可能。

時間や曜日的制限はあるが、大阪市内で定時が17:00の私はダッシュすれば何とか受付時間内に間に合ったのでセーフだった。

金曜日の17:45、LUMIXコーナに足を踏み入れ『レンズのレンタルをしたいのですが』と声をかけると、

いかにもカメラについてありとあらゆることをご存知であるかのような初老の店員さん数名が一斉にこちらを向いた。

皆さん目が光っていた。

使いたいシチュエーションを説明すると、もともと大体借りるならこれかな、と思っていたレンズをおすすめしてくださったので、迷うこと無く決定。

『講義室の壇の幅は何メートルですか』ということまで訊かれた(わからないと言ったけど)ので、恐らく相当細かい相談に普段乗っていらっしゃるのではないだろうか。

kakaku.com

今回レンタルしたのはこのレンズで、買おうと思うと3〜4ヶ月は呑みに行くのを我慢しないといけないくらいのお値段。

それが2泊3日で、な、な、なんと税込1,890円でレンタルすることが出来たのだからお得感満載である。

レンタルの際も煩雑な手続きはなく、精密機器をレンタルするので故障した場合や紛失の際は実費で払う旨の誓約書にサインをするくらいだった。

しかも何故かクリーニング用のミニクロスをサービスでくれる太っ腹なパナソニックさん。

宅配のレンタルサービスは確かに楽かもしれないが、早めの予約が必要だったり、金額が高めだったりするので、

思い立った日にふらっと立ち寄って、相談に乗ってもらって安価で借りることが出来るというのはとてもよいと感じた。

返却の際も、故障がないかの確認とアンケート記入で3分ほどで終わったので、ストレスは全くなかった。

この立地だと例えばちょっとした国内旅行の出発前に借りて、帰りにそのまま返却ということが無理なく可能だし、

関西圏のマイクロフォーサーズ機ライトユーザーにとってはかなり便利なサービスではないだろうか。

 

声優さんとの集合写真はサークルのパソコンに残してきたので、OBにも現役の子にとってもいい思い出になれば幸いだな、と思っている。

餃子の皮の話、他

今週は餃子を120個包んだ。

生活に困窮して会社の規則で禁止されているにもかかわらず副業として中華飯店の仕込みのバイトを始めた、というわけではない。

お金はいくらあっても足りないけれど。

ただ単に母が餃子のタネをたくさん作ったので、木曜に60個包んで焼いて食べ、本日また皮を購入して60個包んだとだけである。

 

同居していた父方の祖母はあんまりみんなでお箸でつつきあう料理が苦手で、お鍋だったり焼肉だったりお好み焼きだったり、

食卓の真ん中に調理器具を置いてそれを取るようなタイプの料理は、祖母の生前はほとんど夕食としては出てこなかった。

(もし上に挙げたようなものを食べる際は、先にキッチンで調理してしまい、一人分が器によそわれて供された)。

4年前に祖母が亡くなってからは徐々にそういう類のメニューも解禁され、また、私が転職により帰宅時間が従来より2時間ほど早まったので、

ここ何ヶ月か、よく手作り餃子を用意して、ホットプレートで皆で焼きながら食べるようになった。

私も毎回餃子を包む過程から参加し、不器用なりに何とか餃子らしいsomethingを作るコツをつかんだところだ。

 

餃子の皮と一口にいっても千差万別。

正直、今まではそんなに気にしていなかった(餃子の皮メーカーの人には申し訳ない)。

しかし、ある日母が買ってきた餅粉入りの皮で作った餃子は、蒸し焼きにすると表面がちゅるんとし、食感が大変素晴らしかったのだ!

餃子の美味しさとは決してタネの中味やタレだけで決まるものではなかった。

食べた際のファースト・インプレッションはその皮にかかっているのである。

そんなに感動したにも関わらず、木曜に餃子を作る際に母が買ってきたのは他社の製品であり、餅粉ではなく米粉入りのものだった。

母曰く、商品名を覚えていなかった上、前と別のスーパーに行ったから仕方ないとのことで、米粉の皮も美味しかったのだが、私は激しいコレジャナイ感に襲われた。

そういうわけで、今日はきちんと前に買ったものと同じものをあらかじめチェックしてからスーパーに赴いた。

www.itsuji.co.jp

餃子や春巻の皮をメインで製造、地元広島では外食事業もされている老舗企業だそうで、納得のクオリティだ。

この商品の長所は上記の食感に加え、大判で程よい薄さ柔らかさなので、こんな不器用な私でさえ包みやすいところ。

もしこのブログを読んでくださって無性に餃子を手作りしたくなった方には、本当におすすめの皮である。

 

生まれて初めて自分自身で買ったパソコン、iMac (21.5 inch Late 2009)をついに買い替えた。

2回生から一人暮らしをするにあたり、コンビニの早朝バイトでこつこつ貯めて買い、5年半ほどお世話になった。

画像編集や動画再生、ネットサーフィン程度の使用なら問題なく使えていて、特に不自由していなかったのだが、

いかんせんディスプレイの発熱が酷いのと、結婚式のムービー自作にあたり、iMovieを動かすにはちょっとしんどいと考え踏み切った。

新しく買ったのはiMacRetina 4K 21.5 inch Late 2015)で、長く使えそうなスペック。

心配だったのはデータ移行で、ThunderboltもFireWireも、2009と2015では直接繋げられない(アダプタ買えば大丈夫、だけれど高い)。

blog.livedoor.jp

結局、こちらのブログを参照にLANケーブルにて移行作業を行った。

画像ファイルの整理が面倒くさく、えいやっとフォルダに放り込んだまま移行を始めたのだけど、2時間ほどで完了しほっとした。

古いMacは箱だけはちゃんと置いていたものの、付属のDVDは過去の引っ越しの際にどうやらロストしており、

液晶は熱によりやや黄ばみ、キーボードには取れない黒い汚れ(多分ウォータープルーフマスカラ)があるという状態。

駄目元で出張買取サービスに電話したところ、快く来てくださった。

next-i.info

正直、3,000円でも貰えれば儲けもんだと思っていたけれど、査定していただくと1諭吉さん2野口さんだったので、頼んでみて良かった。

今回の経験を機に、付属物はなるべく取っておき、綺麗に使わねばと心に誓ったのである。

ねこと二人称の話

大学を卒業し、実家に戻ったその1年後、今度は弟が大学に進学し、下宿のため家を出て行った。

両親と父方の祖父と私の4人で暮らすようになり3年半ほどが経つ(父方の祖母は4回生の時に亡くなった)。

 

自分自身が家族に二人称、三人称問わず何と呼ばれているか、

シーンや状況によって変わるので、あまり意識することはなかった。

が、あえて順位をつけるとしたらこうだろう。

1.愛称(ファーストネームをもじったもの)→圧倒的に両親も祖父もこれが多い。呼びやすいらしい。お風呂がわいたことを知らせるときや何か手伝って欲しいときの呼びかけはほぼこれである。

2.ファーストネーム→シリアスな話をしているとき、相手がやや頭にきつつあるとき、もしくは親戚と話しているときに登場する際の三人称として。

3.代名詞→祖父と母は全くと言って良いほど使わないが、父はよく『あんた』『お前』、そして関西弁での『自分』を使う。

4.お姉ちゃん→弟が下宿してからは少なくなったが小中高あたりは結構呼ばれていた気がする。

 

だが、ここ2年弱ほど、急にまた4の需要が高まり、2に追いつけ追い越せの勢いだ。

その理由とは、我が家にねこがやってきたから。

2014年のクリスマスを過ぎてから我が家にやってきた真っ白な子猫、ビアンカ

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毛が細く密集し撫で心地の良い白い毛皮、大きく血管がピンクに透けた耳、くりくりとしてビー玉のようなアイスブルーの瞳を持つ彼女は、

公園で震えていたところを野良猫として保護され、ご飯をもりもり食べよく眠り、今じゃいっぱしの美猫として幅を利かせている。

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ねこを飼うに至ったのはもともと結婚前に飼育経験のあるねこ好きの母の強い要望であり、

祖父と父はどちらかと言えば動物を飼うことそのものに対して拒否感が強かった。

昭和一桁世代の祖父が『ねこだって畜生だから』といった言葉を私は一生忘れることがないだろう。

本人に悪気は全くなかろうとも。

しかし、外には一歩も出さずに育てているので、必然的に家族と共有する時間が増えた彼女は、

男性陣2人のハートもがっちりつかみ、いつしかペットという扱いでなく、家族の一員として存在感を放つようになった。

それに比例して、私がお姉ちゃんと呼ばれる頻度が高まってきたのに近ごろ気づいた。

ねこではあるが、末の妹ができたのである。

もう両親が人間の子供を産むことはないと思われるが、いくつになってもこのようにして家族構成は変わることがあるんだな、と実感している。

 

 

花火の話、他

先週の月曜日、仕事を終えて梅田へ向かう途中、浴衣姿の男女を多く見かけた。

天神祭の本宮の日で花火があがるから、こぞって皆観に行ったようである。

私は別件があり、少し残念ではあるがその日花火を観ることは叶わなかったのだけれど、恋人と天神祭に行ったのがもう4年も前かと思うと、月日の経つのは早いものだとしみじみしてしまった。

付き合って2回目のデートだったので、体調が芳しくないにもかかわらず、気合を入れて浴衣を着ていった。

が、事前の告知なしに浴衣で待ち合わせ場所に現れた割に、恋人の反応が薄くて、少しがっかりしたものだ。

随分経ってから本人に問い質すと、照れ隠しだと言っていたが、どうだか。

花火そのものは時間をかけて場所取りをしても、あっという間に終わってしまって、すぐにぞろぞろと駅に向かって大群をなさないとならず、大変なものだと思う。

でも、わくわくしながら待機している時間やあがっているときにその場の皆がそれを見つめているという一体感も含めて楽しむのが『花火』の醍醐味なのかもしれない。

敬虔な仏教あるいは神道の信徒の方には怒られるかもしれないが、実は『初詣』というイベントも同じベクトルの楽しみ方をしている。

出店がずらぁぁぁぁとあって、人混みの中をゆっくり進みながら行き帰りし、そのくせ、肝心のメインイベントはあっという間に終わってしまう。

でもお寺や神社に辿り着くまでの往路復路含めて全てが『初詣』の思い出になる。

せっかちな恋人と、脚が疲れがちな私ではあるが、夏と冬、年に2回くらいならそういうお出かけもエンジョイできるもんだなぁ。

 

お仕事と休息日を繰り返していたらあっという間に8月がやってきた。

今の職場は、ちょいちょい土曜日が出勤日であるかわりに、夏季休暇が10日間(!)あるので、実に8月の3分の1弱はお休みだ。

嬉しい。

ついついだらだら過ごしてしまいそうなものだけれど、今年は結婚式の打ち合わせだったりなかなか出来ていない断捨離に活用したい。

ってブログでこんなにも堂々と宣言していてもだらだらしてしまったりするから今年の簿記も落ちてしまった。

まったく、お恥ずかしい限りだ。

大学生の時の夏休みはほぼほぼ2ヶ月あったと思うけれど、それでもリニア新幹線が目の前を通過するがごとく過ぎ去ったものだ。

『10日間わぁい』なんて言っていたら出勤前日になっているのは目に見えているのだよ。

そんな私でも実行できそうなのはお休みまでのお仕事(今週の土曜日まで!)をしっかりやることくらいか。

明日からも夏バテせずに頑張る。

再就職手当が入った話、他

6月から新しい職場で働いているが、先日再就職手当が入っていた。

就職後すぐ総務の方に必要事項を記入して頂き、恐らく6月の3日か4日には受給に必要な書類を封書で送ったと思うが、

入金までは大体1ヶ月強を要すると諸兄方のBlog等で情報を得ていたため、思ったより早い入金に心がぴょんぴょんしてしまった。

ハローワークから送られてきた書類によれば受給の決定日が6月17日、銀行口座への入金自体は6月20日に行われていた。

私は今、契約社員という身分ではあるものの基本的には更新を前提としているため、特にそこが受給に関してハードルにはならなかったようだ。

気になる金額は、ハローワークでの説明会の時にもらった『あなたはこの金額がMAXですよ〜』という算定額とぴったり同じだった。

前職の手取りの大体1.7ヶ月分だったのだけれど、さらにここから離職期間における税金などを払うことになる。

健康保険に関しては、3月までは前職の会社の健保に所属、4〜5月は失業保険の待機期間中であり無収入なので一時的に父の扶養扱いにしてもらっていた。

国民年金は現職の内定が出てから社会保険事務所に手続きに出向いたものの、納付書がまだ送られてこない……金額を控えておけばよかったけれど、恐らく4〜5月分で35,000円ほどか。

転職先の決まりで、年度途中に入ってきた私は今年度の住民税を普通徴収、つまり自分で納付することとなる。

年間で135,000円くらいだけれど、これを今月末までに一括納付はしんどいので、4回分納にしようとおもって納付書の期限を見てビビった。

現在居住している市の納付期限はそれぞれ6月末、8月末、10月末、12月末なので、天引きされている人に比べ、半年早いペースで同じ金額を納付することになる。

うう、今年度下半期は厳しいお財布事情になりそうである。

 

4つ上の恋人の生年月日は知っているが、西暦でしか知らないので『あれ、昭和何年だろう?』と思って調べることがあった。

今思えば西暦下2桁から25を引けばよかったのだけれど、その時の私はいつにも増して脳細胞の動きが冷やした原子みたいに低下していたのだ。

ググッて最初に出てきたサイトがこちら。↓

西暦・和暦変換表

で、表の内容よりfaviconが可愛いことにキュンと来てしまった。

ちょっとレトロなdot絵のうさぎちゃん、そもそも何故うさぎなのだろう。

URLを削ってひとつ上のディレクトリに移動してみた。↓

APPIうさぎクラブ会員 [会員情報登録フォーム]

APPIというのは岩手県にあるリゾート地、安比高原のことらしい。

なぜそのリゾート情報登録サイトのディレクトリ下にある西暦・和暦変換表がアクセス上位に来たのかはわからない……。

さらにディレクトリを上るとそちらにはページはなく、本来のindexページは現在は別のドメインになっているようだ。↓

www.appi.co.jp

faviconは前出のページと同様変わらないままである。

西暦・和暦で検索エンジンから辿り着く人が多いから、わざわざ旧ドメインのデータを削除や新ドメインへジャンプさせず置いているのだろうか。

和暦について知りたかっただけだとしても、思わぬ形で安比高原について興味を持った人達は、私の他にも少なからず居るだろう。

こういう意外な情報へのエンカウントがネットサーフィンの面白いところだと思う。

小沢健二『魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ』2016年6月5日@Zepp Namba

小沢健二のツアーに行ってきた。

e+でチケットを取ったのだけれど、今回はスマチケなるサービスを利用してくれということで、
チケットをもぎるのではなく、スマフォの画面を係員に見せて操作してもらって入場という流れだった。
スマフォは大抵において携帯するように心がけているので、発見したあとチケットがどっかいったり持参し忘れたりがないけれど、
手元に『モノ』が残らないというのは少しばかり落ち着かないというか、証拠がなくてさみしいなぁ。
音楽は聴くけれど世の中の『音楽ファン』ほどそんなに頻繁にライブに出かける方でないので、
今までメジャーの人が演るようなサイズのハコってなんばHatchとBIG CATとオリックス劇場の3つしか赴いたことがなかった、はずだ。
大学の卒業式の大阪城ホールはノーカンで。
Zepp Nambaは今までで一番大きいサイズだし外側はよく知っていたけれど勝手がわからなかったので、とりあえず開場25分前に着いたら、物販が撤収されていた。
Tシャツと魔法的電子回路を購入しようと思っていたのに……。
着替える気まんまんだったので、昔先輩にいただいたCorneliusのTシャツを着てきてしまった。
何となく後ろめたくて入場待ちの間はしっかりと上着でガードして、正面から見なければわからないようにしていた。
周りに並んでいる人はだいたい歳上で30代半ば〜40代が多く、男女比は3:7くらいかな、予想ではもっと男性が多いと思ってた。
 
ここからライブのネタバレを含む。
会場内へ入ると物販コーナおよびドリンクカウンタはごった返していて、長蛇の列に並びTシャツを買いトイレで着替えるのも、ドリンクをゲットし飲み干してゴミ箱に捨てに行くのも煩わしく思え、終演後にパスすることにした。
魔法的電子回路(クリスマスツリーに巻き付けるようなLEDライト)は客席でもおねいさんが手売りしており、無事開演前に購入できた。
会場内は並んでる時に感じた男女比よりも男性が多いような印象だったけれど、夫婦や交際相手を伴って来ている人が多いのかな。
開演ギリギリに、背の高い女の人と男の人が、お二人の前に空いたスペースに私を招いてくれた。
あまりに私の背が低いので気を使ってくださったご様子。
実は目の前に背の高い方がいたので内心とっても困っていたところで、大変ありがたかった。
整理番号があまりよろしくないと思っていたのだけれど、結果的にはとてもラッキーだった。
ライブもこのまま楽しめたらいいなぁと思いながら開演を待つも、定刻より遅れること7分ほどで、やっと始まった。
最初の曲、『昨日と今日』のアレンジが、想像以上にファンキーで縦ノリで驚いた……スタンディングにしたのは踊れということか!
小沢健二が『このツアーのために最近詩と曲を書いたもの』と言った曲、すなわち新曲にはもれなく歌詞が映し出される仕様となっていた。
それらの曲たちは今までのアルバムどれとも違っているようで確実に小沢健二の過去の音楽と繋がっているようで、ドキドキしながらどの曲も噛み締めた。
舞台上はほぼほぼドラムしか見えず、唄ったりギターを弾く小沢健二の姿は他の人の頭の間から覗くほかなかったけれど、遠目には昔と変わらぬように見えた。
簡単な振り付けをやる曲がいくつかあったけれど、おそらく舞台上で小沢健二がレクチャーしてくれているそのお手本が見えず、出来なかったのが残念。
サメのダンス、やりたかった……英語バージョンではswim for your lifeって言ってた……。
『ドアをノックするのは誰だ?』『ラブリー』などのキラキラ王子様モード全開な時代の曲も出し惜しみせず、観客に『唄って下さい』と催促していたのがとっても意外だった。
MCもそんなに多くはなかったけれど、淡々としすぎていることはなく、『海遊館にサメを観に行った、大きくてびっくりした』なんて言っては笑いを誘っていた。
『強い気持ち・強い愛』は特に好きな曲で、作曲は筒美京平だから素晴らしいのはもちろん、歌詞を通してにじみ出る人生観のようなものがたまらない。
唄えと言われたので臆さずどうどうと唄ったけれど、大サビでうっかり涙が出てきそうになってしまった。
サポートメンバーはとても豪華で、特に私はドラムとキーボードがとても良い味とグルーヴを作り出していると感じた。
新曲群の中では『流動体について』がとりわけダンサブルで気に入ったのと、『飛行する君と僕のために』で歌詞に出てくる稲妻を白い照明をちかちかさせて表現していたことに思わず拍手を送りたくなった。
以前のツアーで音源化されていないものと、今回の『魔法的』でやった7曲をあわせてちゃんとアルバムとしてリリースしてほしいなぁ。
今回ライブを見送った人にも聴いて欲しいと思う、素敵な曲達だったので。
アンコールが終わって、皆でカウントダウンをさせられて、『日常に帰ろう』という言葉とともに、魔法がとけた不思議な夜だった。

2016年5月31日(火)の日記

祖父がデイサービスに行っていたので、母と昼ごはんを食べに外出することになった。

先日、『ちちんぷいぷい』で紹介されていた漁港で食べられる生シラス丼(大阪湾で獲れたもの)が美味しそうだったのだ。

車でびゅびゅんとそのお店のある漁港界隈に到着すると、平日なのに結構車が多い。

目的のお店の前にはちょっとした人だかりが出来ていた!

母が駐車場を探している間、私はお店の前まで行って、待機している人の書く紙(何て言うんですかね、あれ)を拝見してみた。

1枚目の半ばまで取り消し線が引かれているけれど既に2枚目半ばまで名前が埋まっている、その人数を暗算したところ、

自分の名前は書かずに逆戻りして、腕でおっきく✕印を作って運転席の母へしめさねばならなくなったのだ。

待機人数は25人!

平日の夕方、10〜15分もないくらいの放映時間だったけれど、それをお昼に食べようと、決して都市部から近くはない漁港に人が集まるもんだなぁ。

ちちんぷいぷい』の力はすごい。

生シラス丼に関しては母と相談して、ほとぼりが冷めてから食べに行こうということになった。

行く前のイメージと車から降りた時に全身を包んだ漁港特有の磯の香りが、私に魚介類を欲させたけれど、

どうにか意識を切り替え、結局車でちょっと走ったところにあるカフェでランチを食べることとなったのだった。

 

暑いけれどクーラーをかけるにはまだまだ早いこの季節、日中は網戸にして家中に風を通している。

充分に気をつけているつもりでも、そこかしこの隙間という隙間から蚊が侵入してきて、お風呂あがりの腕や足首なんかをぷすっと刺してくる。

今年の秋で2歳になるうちのねこは、昨年は避妊手術前後でサカっていたり元気を失くしていたりしたので気づかなかったけれど、

どうやらこの夏は部屋を飛んでいる蚊に興味津々のご様子で、捕まえられないか虎視眈々ならぬ猫視にゃんにゃん(びょうしにゃんにゃん)と狙っている。

ターゲットは蚊にとどまらず、小指の爪サイズの蜘蛛も彼女の餌食だ。

益虫であることもあり、我が家ではなるたけ壁や床を匍う蜘蛛を発見しても無罪放免としてきたのだけれど、ねこであるビアンカにとっては見逃すわけになるまい。

先日も、天井から三和土に向かってびよーんとおりてきた小さな蜘蛛を目ざとく見つけ、ねこパンチを繰り出し、半殺しにしてから散々いたぶって、食べた。

そりゃあもとは野良で種類だって何なのかよくわからない彼女なのだから、それくらい野性味溢れてたって容認すべきなのかもしれない。

楽しそうにハンティングしているのは良いけれど、お腹を壊さないで欲しいな、とちょっと心配な夏だ。

 

さて、明日から国民の三大義務のひとつたる勤労に再び従事することになったので、日記はひとまず今日でおしまい、のつもり。

こんなことを言いつつも明日からも何ごともなかったかのようにちょこちょこ投稿するやもしれない。

字数は少なくなるだろうけれど。

書き始める時に『だ・である』調を選んだせいで偉そうなトーンになってしまいちょっと後悔していたが、

毎日の終わりに何かしょうもないものを綴るというのは、割と楽しく行える日課のひとつであった。

駄文にもかかわらず、読んで下すった方、ありがとうございます。

また書きます。