ごった煮イマジネーション

140字じゃ足りないあれこれ。

2016年5月26日(木)の日記

昨晩、iPadを眺めながら母が問うた。

「『ご注文はうさぎですか?』ってアニメがあるの?」

おもむろにそんなことを言うので何ごとかと思いきや、切手を買おうと調べていたらしい。

www.shop.post.japanpost.jp

今年の初めから発売していたそうだが、全く知らなかった。

この切手を買った人は使用すること無くシートごと大事に保管するのだろう、昔のテレホンカードのごとく。

切手もテレホンカードも何かを伝達する手段なのにメモリアルな意味付けがなされると、途端に商品になってしまうのはちょっと面白い。

前職で会社に届いた請求書の類を開封していたけれど、ムーミンの切手シートが発売されると、

デザイン関係の会社や個人のデザイナーさんから届く封書はたちまちムーミン率が上がった。

野菜シリーズや星座シリーズもかなり人気があったけれど、うちの会社から出す分は上司の方針でノーマル切手だけだった。

ちょっとお固めの会社の残高確認書の返信用封筒に貼ってあったらほっこりして密かな楽しみであった。

 

今朝、iPadを眺めながら母が問うた。

「『ひなビタ♪』って知ってる?」

昨日に続いて何ごとかと思いきや、髙島屋大阪店に期間限定で来ている石谷精華堂のHPを見ていたらしい。

kouen-dango.sakura.ne.jp

明日は父方の祖母の月命日なのでお坊さんがお経を読みに来てくれるのだけれど、その時に出す和菓子を品定めしていたら出てきたそうだ。

ちょうど難波に行く用事があったので、売り場に行ってみたところ該当の団子をおねえさんが試食させてくれた。

おお、美味しい。

お坊さんにお渡しするので通常パッケージバージョンを買って帰ったけれど、ひなビタ♪のPOPもちゃんと飾ってあった。

 

どんな作品においても、自分のトーンを崩さないクリエイターさんが居て、『あっ、◯◯さんデザインだな』とわかる例がある。

その逆というか、作品の方を先に知っていて、もしかしてこれは……と思ったら全て作者が一緒だったパターンが綿貫宏介さんだ。

初めてお名前を意識したのは、日本酒『小鼓』やぶどうのリキュール『深山ぶどう』(私はこのリキュールが大好き)のラベルデザインで、

クラシカルな雰囲気だったり、イラストと文字の楔形文字っぽいニュアンスだったり、渋目のかつインパクトのある配色にくらっときた。

西山酒造場 » デザイン

西山酒造場さんのホームページに紹介されているのを拝見し、『ほおぉ……』と思っていた。

しばらく経って、新大阪駅で売られているという金平糖のデザインが気になって調べてみた。

ima.goo.ne.jp

こちらの記事を最後まで読む前に、思い当たったのが本高砂屋だ。

デパ地下のお菓子コーナーで色々なブランドのパッケージを見ている時に、『わ〜エコルセだ〜懐かしい〜こんなパッケージだったっけ……』と思っていたけれど、

リニューアルの際に綿貫さんが手掛けることになったそうで、彼独特の世界観が展開されている。

hontaka.jp

案件によって変幻自在に色々な作風を展開する人もいれば、こういう風に自分のテイストを打ち出しつつそれそのものを目当てにクライアントが依頼するような人もいるんだなぁ、面白いなぁ……と思う。