2016年5月22日(日)の日記
大学の専攻がイタリア語だったので、新卒の就職活動時も転職活動時もよく『YOUはどうしてイタリア語専攻へ?』みたいな質問をされた。
オープンキャンパスに行った時の説明で母音がa、e、i、o、uで発音が日本人向きであることと少人数で学べることに魅力を感じたのと、
高校生の時入っていたブラスバンド部でイタリアの詩人ダンテの“La Divina Commedia”(=『神曲』)をモチーフにした曲をやっていたから、
という風に説明をしてきたけれど、実は面接官には話していない一番の理由は『紅の豚』だったりする。
スタジオジブリの好きな作品ランキングを考えると堂々第一位にランクインするのがこの映画で、幼少期から繰り返し見るうちに、
『イタリアってご飯は美味しそうだし空も海も綺麗なんだなぁ』という超ポジティヴイメージが染み付いてしまったのだ。
実際のイタリアはインフラや経済、マフィア問題もあって、もちろんネガティヴな面もたくさんあるけれど。
そんな発端だったけれど、先生方にも級友にも恵まれ、あそこでイタリア語を選んでおいて良かったなぁとしみじみ思っている。
『紅の豚』は好きなシーンがたくさんあるけれど、銀行の窓口で札束(おそらくリラ)をとん、とん、と銀行員のおじさんが置くシーンはその1つで、
いつかあんな風にお金を稼いでおろすんだ……と思っていたけれど、どうやらその日は訪れなさそうである。
それとも、全て1000円札でおろしたらあれくらいの束になるかなぁ。
晩ごはんを作る時間から食べ終わるくらいまで、母がラジオをかけている。
実家の食卓からリビングにあるテレビは見えないのだ。
祖母の形見のアナログラジオはNHK第一にチャンネルを合わせたままなので、日曜日の夜は新日曜名作座(西田敏行と竹下景子の二人芝居)だ。
ここ数週間はお寿司屋さんに恋するバブルのOLのお話(ざっくりしたあらすじ)が流れていたのだけれど、今日は最終回だった。
その中で、かんぴょうのお話が出てきて、気付いた。
かんぴょうってなんなんだ……。
今年で26歳になるけれど、かんぴょうって太巻や細巻の中に入っている調理済みで提供されるところのイメージしかなかった。
原料が何なのかずっと知らずに口にしていた、この無防備さといったら。
我らがWikipediaを参照し、うりの仲間からかんぴょうは出来ることを知った。
これで安心してかんぴょうを食べることが出来る。
かんぴょうについてググった時に出てきた北原白秋作詞、福井文彦作曲の曲が大変陽気で元気になれて、落ち込んでいる人におすすめ。