父は私と比べて防犯意識が高い。
この季節、夜風が非常に気持ちよくって、夜寝るまでは階段と自室の間をそよそよとすりぬけていく風を堪能している。
が、寝るときには必ず雨戸→網戸→ガラス戸と全て閉めねばならない。
父曰く、例え1階でなくとも、何者かが侵入してこないという保証はないのだ。
閉めきってしまうとだんだん暑くなってくるが、だからといって扇風機やクーラーを使用するのははばかられる、5月の中旬である。
私の部屋の窓がベランダに面していて一番大きく、確かに誰かが侵入してきたら真っ先に喉首を掻き切られかねないので、
大人しく父のいうことにしたがってきちんと戸締まりはしているものの、もう少し暑くなって堂々と空調機器を使用できるようになるまでは、やや寝苦しい。
下宿の時はそもそも、住んでいた賃貸住宅に雨戸が存在しなかった。
私は3階建ての最上階角部屋に住んでいたが、屋上が無かったので侵入の可能性はないと見て、初夏や晩秋は網戸にして寝ていた。
私なりの、小さな父への反抗だった。
壁をぺたぺた登ってくるスパイダーマンみたいな輩がおらず、ラッキーだったと思う。
しかし、私も子どもが出来たなら『寝るときは完全施錠』派に手のひらを返すかもしれない。
快適性と安全性を同時に満たせれば良いのだけれど、マンションの高層階に住むのが有効的な解決策だろうか。
去年行ったセントレジスホテルのビアガーデンが気に入ったので、今年も行こうと調べたら、もう始まっていた。
4月23日〜10月30日ということは、ほぼほぼ1年の半分以上ビアガーデンシーズンというわけだ。
10月に入るともうかなり涼しく夜は冷えたドリンクを呑むには寒いと思うけれど、お客さんの入りはどんなものなんだろう。
野外で呑むお酒は楽しい。
お酒自体は室内で呑むのと同じ銘柄であっても、心ときめき、うきうきしてしまう。
クラフトビールがどんどん受容・認知されてきたのか、去年の夏は野外イベントもあちこちでやっていた。
多分、今年は規模も数もさらに増加するんじゃないだろうか。
お酒そのものも、自分がほろ酔い気分になるのももちろんのことだけれど、何となくその場のみんなで共有しているごきげんなムードが好きだから、
呑み会も野外イベントもビアガーデンも、あとはボランティアで手伝う梅酒大会も、時間とお金を割いて参加している。
欲を言えば、『お酒はあるんだけれど、そこに居るお酒を呑まない人も楽しい場』が増えたら、つくりだせたら、と思っている。