ごった煮イマジネーション

140字じゃ足りないあれこれ。

2016年5月1日(日)の日記

なぜ私はこんなにねこを好きになってしまったのだろう。

私が幼い頃、母の実家でねこを飼っていたので、ねこ大好き!状態になってしまった理由の大部分は恐らく刷り込みだと思う。

『ねこ可愛いなー』と思いながらも、触れ合う機会は祖父母宅(母の実家)に遊びに行った時くらいで、

それも飼っていたというにはちょっとゆるく、餌は与えるけれど家の中にはほぼ入れず、外飼いのような形だった。

警戒心もそこそこ強かったので、なかなか子どもの私には近寄ってきてもくれなかった。

大学ではまちかねこ調査隊に一応所属し、なかなか活動に参加できなかったけれども、たくさんのねこを観察した。

が、まちかねこも総じてみな待兼山に生息している半分野良の地域猫といった形であり、至近距離で触れ合えたのは斎藤さん(一番有名なまちかねこ、黒い)くらいであった。

アルバイトをしていたお金で時々ねこカフェにも通ったものの、触れ合うというよりは写真を撮るのに徹していた。

そんなわけでがっぷりねこと対峙したことは実は今までなかったのだが、母が言い出したことにより、ねこを飼い始めて1年半弱になる。

実家でねこを途切れず飼っていたことにより、我が家に嫁に来てからというものねこを飼いたくて仕方なかったものの心の内に秘めていた母だったが、

動物嫌いの姑が亡くなってから3回忌を無事終えたタイミングで、娘の私でさえもほとんど聞いたことがなかった母のわがままが発動した。

最初はねこを完全室内飼いすることに抵抗のあった父や祖父も、いざ飼い始めるとやに下がり、べろべろのでろんでろんだ。

ねこを飼い始めて新たなる発見があった。

まず、ねこはあたたかい。

あぐらをかくとその真ん中に、三角座りをしているとその斜面に、ねこが乗っかってくることがある。

たいていそのまま寝てしまうのだが、体温があるもふもふの毛で覆われた動物が微動だにしないと、とてもあたたかい。

冬にふかふかの毛布で寝ている人は、その毛布がほどよい温度で自分に密着しているところを想像してみていただきたい。

こちらまでぽかぽかしてくる。

そして、思った以上に遊ぶ。

これはねこ自身の性格や年齢に多少なりとも左右されると思うが、私はねことボール遊びができると思っていなかった。

しかし、うちのねこは結構遊ぶのが好きで、母お手製の毛糸を編んで作ったボールをおもちゃかごから引っ張り出してきて、口でくわえて持ってくる。

投げてやると、とっとっとっと、と駆けて行き、また加えて戻ってくるの繰り返しだ。

そういう遊び方をするのはいぬだけだと思っていたので、今までねこ大好き!とアピールしていたのが恥ずかしくなるほどだった。

これからも多分新たな発見があるのだろう、奥が深い。